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水の町 伏見

2015.05.26 | コラム

京都の水が生み出したものは美しい景観だけではありません。お酒や味噌、醤油、和菓子など京都の食べ物や、着物の友禅染めや楽焼の器といった美術工芸、さらには祗園祭も水なしでは語れないものです。
今回はまずお酒の話です。月の桂は伏見の酒蔵、増田徳兵衛商店の銘酒です。なかでも、にごり酒はお米のスパークリングといわれ、そのフルーティな香りと爽やかな酸味が魅力。食中酒としても美味しいです。

伏見は桂川、鴨川、宇治川に加え、町の中を運河が流れる水の町。またかつて伏水(ふしみず)と書かれたほど、質の高い伏流水が豊富な土地です。秀吉の時代に伏見城の城下町として発展し酒造りが発展しました。

増田徳兵衛商店が酒造りを始めたのは江戸時代前期。谷崎潤一郎をはじめ多くの文人が月の桂を愛しました。小津安二郎が映画「小早川家の秋」で酒造り一家のモデルにしたのも増田家でした。酒蔵の道具を宝塚のスタジオにすべて運んで撮影したそうです。

当代の増田さんは、京都のお米「祝」を有機栽培で育て、酒造りの原料とする取り組みを行い、毎年地域の子どもや京都の大学生らと,田植えから収穫までを行っています。