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スペインで「暮らす旅」1

2017.08.04 |

 オリンピックの2年前に行ったバルセロナから27年ぶりのスペイン、マドリードへ行きました。バルセロナのテーマは現代デザイン、マドリードは盆栽と、取材目的の違いはありましたが、グローバル化が進んだこの4半世紀に街はどれほど変わったことでしょう。

 バルセロナを思い起こせば、ひよこの雌雄鑑定士でスペインにわたった通訳の男性と夜な夜な飲みに行ったバルの数々。肴はイワシの唐揚げだけの店で、ポロンというガラス容器の細い注ぎ口から口をつけずにのどに流し込む常連たち。服にこぼしそうでとても真似できるものではありませんでした。

記念に買ってきたポロン

さらにシードルの専門店、ガリシア風のタコと白ワインの店、生ハム専門店とはしごして、翌朝の取材先ではまっさきにトイレに飛び込んだり、サグラダファミリアの塔に登れば螺旋階段で目が回りそうになったりと、遠い記憶が蘇ります。



ガリシア風にパプリカで炒めたタコが肴のバル。白ワインを白いぐい飲みのような杯でいただく。

店の名前もpulpo(タコ)から名付けたPulperia。


サグラダファミリア。このころはあと100年完成までかかると言われてましたがどうやら2026年に完成するらしい。右の彫刻は日本人の外尾悦郎さんが手がけているところ。完成予定像がこちらで見られます。

 バルセロナオリンピックのキャラクターをデザインしたマリスカルが有名でしたが、ガウディの建築が残る街で、家具や雑貨の新しいデザインが注目を集めていました。


アルミの椅子はホルヘ・ペンシのToredo。アルミの取っ手と乗り物の柄が楽しいバッグはマリスカルのデザイン。

バルセロナのモダンデザインの流れはいまも続いています。http://bdbarcelona.com/en


 2週間の雑誌取材でしたが、ホテルのテレビには東西ドイツ統一のセレモニーやキャプテン翼が写っていました。スペイン語ではドイツはアレマーニャ。最初はどこの国と思いましたが、コール首相が出て来てようやく気付いた次第でした。

 ひとつの国名を各国がどう呼ぶかはとても興味深い。例えばスペイン。カタカナ表記では限界がありますが、本国ではイスパーニャ。フランスではエスパーニャ、イタリアはスパーニャ、ドイツはシュパニヤン、アラビア語でオスバーニャ、英語でようやくスペイン。ドイツは本国ではドイチェランド、英語でジャーマニー。イタリアも本国はイターリア、英語はイタリーと、なんとなく日本では外国の名を本国読みに近い形で表現していると思っていたので、スペインが英語表現に近いのは驚きでした。日本では戦国時代、ポルトガル人の発音からスペインと呼ぶようになったとか。

 これを追求していくとなぜ本国でも欧米でもほぼネーデルランドなのに、なぜオランダなのかなど、疑問は果てしなく出てきます。

  この答えが知りたい人はこちらを参照してください。

   https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1432663534

 

 すっかり話題がそれましたが、寄り道ついでにもう一つ。イスラム帝国ウマイヤ朝に支配された中世スペインですが、プラトンなどギリシャ文化がアラビア語に翻訳されていたから、その後ルネサンスが生まれたなんて、面白いですね。

 実はギリシャ語でもオランダはオランディアなんです。

 次回はマドリードの話に戻ります。

マドリード市の紋章クマとイチゴの木の彫像が立つ広場、プエルタ・デル・ソル(太陽の門)