12月27日忙しいときほど、箒です。

Posted by K.
12月27日 Posted by K.

仕事納めが済んだ人も、まだの人も、家の中を片付けたくなる時期ですよね。

近頃、箒を愛用する人の話をちらちら聞くようになりました。

簾づくりの久保田美簾堂の奥様も「箒党」。葭のくずのでる仕事場を、毎日さっと掃くそうです。

かくいう私も「箒党」。

掃除機はなんだかんだで吸い込みが悪くなるし、重くてがんがん家具に当たる。もっぱらクイックルなのを使っていたのですが、隅っこに取りこぼしがあるのと、ゴミになるものを買うことにどうも抵抗が。で、箒を買ってみました。

ちょっと床のパン屑やほこりが気になるときに、さっとひと掃き。うるさい音もないし、なんだったら夜でもオーケー。階段やら積んだ本の隙間なども箒の先でかきとれる。掃き寄せるほこりが多いほど、「おおっ」という充実感。私は家で原稿を書いたりする居職ですが、煮詰まったときなんかは、楽しい気分転換! すっかり箒の虜になりました。

職人さんがていねいにつくった箒は、けっして安いものではありませんが、でもそれに見合う美しさがあります。美人は3日で飽きるって、ウソ。毎日手にする道具こそ、美しいものを使うべし。

三条大橋のたもとにある内藤商店では、しゅろの美しい箒を、聖護院にあるテノナル工藝百職では、中津の若い人がつくっている箒を扱っています。中津の箒は、箒草をくくる糸もパステルトーンに染めているのでモダンな雰囲気すら感じます。

すっかり毎日の掃除が楽しくなってしまったのですが、困ったことに掃除って、どうも中毒になるみたい。最近では掃除しないとどうも気持ち悪くなってしまいました。

忘年会の前に、掃除しなくっちゃ!