4月5日暮らす旅舎はこうして生まれた

Posted by K.
4月5日 Posted by K.

京都の旅は、早起きがいい。

昼間は観光客でごったがえす人気寺院もゆったり見学できる。朝7時に店を開けるイノダコーヒならモーニングが食べられる。

大文字の送り火も見える京都御苑

京友禅の老舗のご主人がすすめてくれたのは早朝の御所さんぽ。京都御苑はいつでも出入りできるので、東山から差す朝日を拝み、白砂の上を歩けば、爽やかな気を全身に浴びて新しい気持ちになる。

昼なら「ろおじ」と呼ばれる細い路地の散策がお勧め。車や人通りの多い通りからちょっと外れただけで、今までの喧噪はどこへやら。ゴミひとつない路地の奥には、長屋の一角で小さな本屋さんや料理店がひっそりと迎えてくれる。水甕には金魚が泳いでいたりして、暮らす人の息づかいが聞こえてくるよう。都市にぽっかり空いた異次元空間を体験するという意味では、パリのパッサージュと同じだ。

食事ならカウンターのある店を探そう。おすすめのメニューを糸口に、食材の話、旬の話、京言葉から町ネタまで。いい気持ちでお勘定したら、もう一度訪ねよう。ガイドブックの店を片っ端から回るよりも、京都旅行のたびに行きたくなる、行きつけの店を一軒でも持てたら、京都はもっと身近になる。

駆け足で名所を巡るのではなく、寄り道したり迷ったり、地元の人と話を交わせる旅をしよう。

(右)京のろおじは暮らしの場

北大路通りにある料理店、伊セ藤

そんな旅の流儀を「暮らす旅」名付けました。

私たちは、長年にわたり雑誌や書籍で仕事をしてきた編集者、ライター、カメラマン、デザイナーの集まりです。暮らす旅の楽しさを紹介したくて、グループの名を「暮らす旅舎」と名付けました。そんな私たちを、京都に暮らす、伝統のものづくりに関わる老舗のご主人や料理人、家元、アーティストたちが応援してくれています。

暮らす旅舎として初めて発刊したのが『京のろおじ』です。第二弾の『水の都 京都』とともに、俳優の井浦 新さんが一緒に旅をしてくれました。

『京都 食手帖』と『京都 手仕事帖』は、私たちが京都に通うなかで出会ったり、教えていただいた人たち、お店をご紹介しています。

これからも、京都の古くて新しい魅力を発掘していきたいと思っています。