5月23日盆略点前

Posted by K.
5月23日 Posted by K.

月イチの京都ですが、コラム更新が遅れ、新緑の鞍馬寺も紹介しそこねました。

さて盆略点前は、お盆に茶碗、茶筌、茶杓、茶入れをのせ、鉄瓶で湯を湧かし、茶を点てます。柄杓を使わない分、作法が簡略なうえ、炉と鉄瓶の代わりに魔法瓶でもできるので、入門編として学びやすい点前だそうです。とはいえその解説の任にはあらず。興味のある方はYOUTUBEなどでご覧ください。

稽古はまず茶碗を選んで、中に濡らした茶巾を絞って畳んで入れ、茶筌をセットすることから始まりました。点てたときダマにならないように抹茶を濾してから茶入れに入れ、建水も準備。炉と鉄瓶は福太朗さんが準備し、つれあいが亭主を務め点前が始まります。
ひと通りの流れの中で、挨拶や足の運び、座る位置から、帛紗さばき、点前を福太朗さんがチェック。

常に体の中心(丹田)を軸にして、決して手先だけで動かさない。すべての動きに動と静を意識する。弓道部出身の福太朗さん。自然で美しい身体動作も茶道の魅力のひとつと話します。

茶人の点前はなぜ美しいのか。逆にいえば美しく見える体の動きや作法を学ぶのが茶道の稽古。頭では分かっても、お辞儀ひとつでも手が揃わず、自分の体なのに思うようには動きません。「パートごとの割り稽古からやっていきましょう」と福太朗さん。お茶の道は遠いものです。
この日はさらに帛紗さばきの基本を教わり、爽快な気分で2回目の稽古は終わりました。まさに畳上のヨガやフィットネスです。

 

翌日は新緑を求めて、鞍馬山へ。ケーブルカーで楽して登り、帰りには門前の精進料理と牛若餅をいただきました。

(右)「雍州路」の精進料理。生麩の木の芽煮が美味。

「神虎餅多聞堂」の名物よもぎのしんこ餅と牛若餅。