11月18日高倉健さんが愛したイノダコーヒ

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11月18日 Posted by S.

猪田彰郎さんのおうちにお邪魔したのは8月初旬。その様子は『京都 食手帖』で紹介しています。

彰郎さんはイノダコーヒを創業した猪田七郎氏の甥にあたり、15歳のときから親がわりだった叔父を手伝ったそうです。以来65年間にわたり珈琲を淹れつづけ、いまもコーヒー伝道師として活動を続けています。
長く三条店の店長を務めた彰郎さんの淹れるコーヒーを愛した人は数知れず。京都の撮影所に通う俳優さんも多く訪れ、なかでも一番の思い出は、三条店の円形カウンターで出会い、通ってくれたという高倉健さんとの交流だそうです。飲み終わるといつも「美味しいですね。ありがとう」と話す健さんの言葉に励まされ、珈琲一筋の人生を歩んで来られましたと語ってくれました。
写真が趣味だった彰郎さんがカウンターの中から撮影した健さんの写真は「自分の宝物」と見せてくれました。

高倉健さんが亡くなったのは本が出版される3日前でした。